子どもの矯正歯科

子どもの矯正のメリット

子どもの矯正のメリット

歯科矯正治療は、年齢に関係なく取り組んでいただけます。ただし、お子様のうちに治療を開始することで、以下のようなメリットが期待できます。

  • 顎の成長する力を利用して行われる治療のため、肉体的な負担が少ない
  • 一期治療では取り外しのできるトレーナーを使用するため、精神的な負担が少ない
  • 一期治療を行うことで、二期治療や、大人になってからの矯正歯科治療が不要になる可能性が高まる。また不要にならなくとも、簡単な治療で済むケースが多い
  • 永久歯を抜かずに治療できる可能性が高い
  • 口腔の本来の機能を正常化させやすい

ご相談のタイミングについて

いつまでに矯正歯科治療を開始すればよいか、ということについては個人差があります。
ただし、「相談が早すぎて適切なタイミングで治療を開始できない」ということはありません。ご相談直後に治療が必要ない場合も、経過観察に留めて治療開始のタイミングを見定めていきますので、歯並びや顎の小ささ、癖などが気になったときにご相談ください。
目安としては、4~6歳頃に一度ご相談いただければよいかと思います。

※下記の「新生児から始められる咬み合わせ異常の予防」をご希望の方は、できれば0歳よりご相談ください。

新生児から始められる咬み合わせ異常の予防

当院では、抱っこの仕方、寝かせるときの姿勢、口腔の衛生管理方法など、新生児から始められる咬み合わせ異常の予防指導も行っております。
一度教われば、ご家庭でも簡単に取り組んでいただけるものですので、お気軽にご相談ください。

当院の「子どもの矯正歯科治療」

子どもの矯正歯科治療は、大きく一期治療(5~12歳くらい)と、二期治療(12~18歳くらい)に分けられます。
一期治療では、歯列がきれいに並ぶようなスペースを確保しながら、永久歯を適切な位置に誘導していくことが大きな目標になります。
二期治療では、より細やかな永久歯の移動、咬み合わせの調整などを行い、きれいな歯列を完成させます。

一期治療(5~12歳くらい)

当院では、主にトレーナーを使った一期治療を行います。トレーナーとは、歯を適切な位置に誘導しながら、お口回りの筋肉の適正な成長を促す、マウスピース型の矯正装置です。筋機能矯正装置とも呼ばれます。当院では、マイオブレース、ムーシールドと呼ばれるトレーナーを採用しております。
その他、必要に応じて拡大装置も併用します。

マイオブレース

装着によって、口腔筋の正常な発達を促し、顎、歯を正しい位置に誘導します。口呼吸、指しゃぶり、舌で前歯を押す癖などの改善、顔面の骨格な適切な発達も期待できます。
装着が必要なのは、日中の1時間と、就寝中です。ご自身で簡単に着脱していただけます。日中の装着時間が1時間ということで、幼稚園・保育園・学校、また友達と遊ぶときなどに装着を嫌がるお子様も、それ以外の時間に装着できれば効果が期待できます。もちろん、日中に1時間以上装着していただいても構いません。

ムーシールド

装着によって、口腔筋の成長な発達を促し、受け口(反対咬合)を改善することができます。咬み合わせを正常化させることで、下顎の過剰な発達、上顎の発達の不足を回避します。
装着は、主に就寝中となりますが、加えてそれ以外の時間に装着していただいても構いません。マイオブレースと同様、ご自身で簡単に着脱していただけます。

拡大装置

主に歯列のアーチを拡大するために使用する矯正装置です。ただし、スペースが足りないからといって拡大すればよいというものではありません。いびつな形に拡大させてしまっては逆効果となります。
当院では、基本的にトレーナー(マイオブレース・ムーシールド)で顎の適切な発達を促し、必要に応じて拡大装置を使用するようにしております。

二期治療(12~18歳くらい)

二期治療では、大人の矯正治療と同じように、ブラケットとワイヤーを使ったワイヤー矯正、マウスピース矯正、舌側矯正(インコグニート)を行うことができます。

ワイヤー矯正

歯の表側にブラケットとワイヤーを取り付けて歯を動かす、もっともポピュラーな矯正方法です。当院では、白や透明の目立たないブラケット、ワイヤーを使用しています。

マウスピース矯正

アソアライナーと呼ばれる透明なマウスピースを交換していくことで、歯を動かします。装置の装着が気づかれることはほとんどありません。食事や歯磨きのときに外していただけるのも大きなメリットです。

舌側矯正(インコグニート)

歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付ける矯正方法です。表側から装置が目立つことはありません。表側に取り付けるタイプの「ワイヤー矯正」と同等、あるいはそれ以上に、しっかりと歯を動かすことができます。

院長から、保護者様へ

お子様は、身体とともに口腔・顎も成長段階にあります。これから自然に歯並びがよくなっていくこともあれば、悪くなっていくこともあります。
もちろん、運まかせにするわけにはいきません。根拠をもってきれいな歯並びに導くためには、口腔・顎の適正な発達が欠かせません。また、指しゃぶりや口呼吸、舌で前歯を押す癖などがある場合には、その改善も必要です。
当院では、歯科医院とご家庭での取り組みによって、お子様のご負担を最小限に抑えながら「子どもの矯正歯科」の成功を目指します。
新生児からおおよそ18歳頃まで、きれいで機能的な歯並びの実現を全力でサポートいたします。お子様の歯並びで気になること、不安なことがあるときには、ぜひ当院にご相談ください。